この記事では
“自分を変えたい” “何かやりたい” と
真剣にそう思って取り掛かろうとするけど
なかなか思うようにいかない。
それが何故なのか?何が悪いのか?と
自分でその原因や要因を見つけようと
してもわからなくてモヤモヤ苦しい。
一体それには何があるのか?
という内容で、3つの要素をまとめてみました。
変化を嫌い ブレーキをかけてくるもの3つ
1.思い込みや信念
1つ目は思い込みや信念です。
以下のリストはその元となるものや強く影響するものです
- トラウマ
- 恐怖体験
- 失敗体験
- 屈辱的な体験
- 大切な人を失う体験
- 強烈に恥ずかしいとなった体験
- 強烈に劣等感を感じた体験
- 世の中の優劣などの比較や競争
- 他者からのジャッジ
こういったネガティブな感情を伴うものが
強ければ強い程、
潜在意識に強く深く刻み込まれ、
そのインプットされたデータは次第に、
「パーソナルデータ」
「セルフイメージ」
として、
“これが自分”
とか
“自分はこういう人”
というものをつくり上げて
いつしかそれは、
無意識の奥深くに定着してしまいます。
するとそのイメージは、
自分の事を言われていなくても、
脳は敏感に反応して勘違いさえ
起こす事もある程に。
例えば、自分の中で否定していたり
気にしているその特徴や認識を、
近くの誰かが話題にして話していた場合、
それは自分に対してではなく、
他者の事であったとしても、
自分の事を言われている様に感じたり、
自分自身がすごく気になったり、
そういう事ってありませんか?
それは近くでたまたま
聞こえたりしたものに限らず、
テレビ、ネット、あらゆる情報の中、
実に様々なものを通して、
見たり聞いたり感じたりしてしまっています。
そしてそれは、その感情になるシーンを
感じれば感じる程 重ねれば重ねる程、
無意識の奥深くに刻み込まれていくのです。
逆に他者の事であっても、
良い言葉や褒める言葉
喜びのシチュエーションや
ハッピームードの場なんかでは、
嬉しい とか
楽しい とか
ありがとう とか
おめでとう とか
こういう時って
感情移入したり同調したり
自分も気分が良くなりますよね。
面白くて笑える時とかも共感したり。
これは良くも悪くも
潜在意識には主語がナイという事です。
あとは過去も未来もナイという
特徴があったりもしますが。
なので、自分の事か人の事かに関わらず、
言葉や情報を見聞きする事が、
常に人と人で影響を及ぼしている、
という事になりますね。
そうして蓄積されていったデータは、
やがて
「思い込みや信念」
と化していき、
“表層の意識 思考”で
いくら やりたい
という思いがあっても、
潜在意識の中に、
・恐怖と結びつくもの
・自分にはできない
・過去の失敗や繰り返したくない思い
・まわりからの批判や評価 ジャッジによる抑圧
こういうものがあったら
いや やっぱ無理だ
また失敗したら何を言われるかわからない
迷惑をかけてしまう
借金地獄になってしまう
こんな風に心の中が ざわついて
やめとけ やめとけ
と、強烈にブレーキをかけてきます。
それもそのはずで、
顕在意識=5%
潜在意識=95%
とか10% : 90%
という圧倒的に潜在意識が締める割合が
大きいものだそうです。
なので 1 : 9で綱引きしている様なもので、
それを上回る強い意志や、
それをどうしてもやる理由
やらないといけない理由
なんかがなければ思いも虚しく
ピュッと引きずり込まれてしまうのですね。
しかし、行く手を阻むものばかりではなく、
危険から身を守ったり、リスク回避をしたり、
“防衛本能としての役割が働いている”
というものでもあるのですが。
他にもよくあるものとして、
貯金
ダイエット
タバコをやめる
酒をやめる
浪費癖
なんかも続かなかったりやめられないのは、
それ程、癖や中毒というのも
繰り返していくと根深くなり、
簡単には変えられないものに
なっていくのだと思います。
ドラッグもそうですよね。
ただ、この潜在意識 強力ではありますが、
その無意識にやっている事に気づいたり
自覚して、本気で、
変えたい~変わろう~変える
という様になれたら、
“プログラムを変える事は可能”なんです。
その方法に関してはまた別の記事で
書けたらと思いますが。
方法の種類としては、
・ヒプノセラピー
(これに関しては別記事に触れています)
私はこうして変わりました
・マインドブロック解除
・潜在意識の書き換え
といったものがあります。
すごくそぎ落として説明すると、
「表層の思い(顕在意識)と
潜在意識(無意識)の不一致」
それによって
「思いを行動に移しても
思いと行動が同じ方向にいきません。」
それが
「顕在意識と潜在意識が一致し
思いと行動が同じ方向に」
こうなる事で
思いがフィルターを通さず実現化する
となります。
【身口意】
という言葉がある様に
「思うこと 言う事 やる事」
これらの一致という事ですね。
何か自覚しているものがあるでしょうか?
だとしたら手放すチャンスですよー!
↓それでは続きまして↓
2.ホメオスタシス
生理学的なものと心理学的なもの
今この記事を読まれているという事は、
今の現実は思い通りではなくて、
・何かを変えたい
・理想の思う方に上手くいかせたい
・何がダメなんだろう
こんな状態で停滞や行き詰まりを
感じていて、だからこそ
どうにかしようと真剣に
向き合われている事かもしれません。
何かをはじめようとしたり
何かにチャレンジしようとしたりした時、
・その目的や目標を達成したい
・それを達成できたとしたら嬉しい
・そうなりたい そこにいきたい
多くの人はまずこの様に思い、
そうなるには それができる様になるには
どうしたらいいのか?何をしたらいいのか?
という流れになり、それと同時に次に、
・でもできなかったらどうしよう
・これで合っているのか
・やっぱり自分には無理なんじゃないか
と、不安な気持ちも出てきたりして、
だんだんマイナスの側面の事を集めて
できない理由をいっぱい見つけ出し始めたり。
生物学的本能において人は、
生命に危機を及ぼす可能性のある事や
ネガティブな方に強く反応する様に
なっているみたいで、
生命維持を優先しようとする為に、
身を守る本能が働くからだそうです。
なので何かを始めようとしたり
チャレンジしようとすると、
“脳はその変化を阻止しようと”
上記のような負の感情を発動させて、
危険を回避させるかのように
変化を遠ざけたり邪魔をしてきます。
これが脳の働きである
「変わろうとしても変われない」
「やろうとしても思う様にいかない」
変化を止めようとするその正体
*心理的ホメオスタシス*
(心理学的恒常性)
というやつです。
この機能が備わっている事で、
人は潜在的に
“変わりたくない”
というものが奥深くにあるのですね。
えっ!まさか!
いやいや私 変わりたいと
本気で思っているんだけど!
ってなったりもしますよね?!
そんなものがあるなんて知らなければ、
何でかなー? 何が悪いのかなー?と。
ここまでが心理的ホメオスタシスで、
「現状を維持しようとする心理」です。
そして生物学的ホメオスタシスの方は、
体を一定の状態に維持しようとする働きで、
自律神経・内分泌・免疫の3つのシステムにより、
体温を維持したり、生体を一定に保とうと
働いているものだそうです。
あとこれはホメオスタシスとはまた
種類の違うものかもしれませんが、
昔 狩りで食料を得ていた時代、
草むらから聞こえる物音、
木の裏に潜む影、
今日 食べるものを獲得するのに
身に忍び寄る危険やリスク、
私達は太古 祖先から受け継ぐDNAに
危険回避の本能があり、
安全を脅かす可能性がある
↓
いま食べるものにも困らない
じゃあ今のままでいいじゃないか
↓
変わらないのでもいいのでは
↓
変わらないでおこう
もしかしたら脳内でこんな連鎖が
起きているのかもしれませんね。
話し戻りまして、
ホメオスタシスというのは、
悪い面では、止めようとしてくる
働きが足かせとなってしまい、
良い面では、安全や安定を維持しようと
保ってくれている。
という両方の面がある事を知ると、
大切な役割でもあるのだな、
と、理解できますが、
とはいえ 多くの場合、
どうやったらできるか?
の、やり方の方に答えを求め、
何故できないのか?
の方は考えはするもののわからない
という事も多いですよね。
明らかなるハッキリしたものは別として。
ですが変化を止めようとする
ホメオスタシスという機能が働いている。
という事がわかれば、
シーンに直面した時、
“あっ いま あのブレーキがかかっているのだな”
と、謎のモヤモヤに覆われることなく
今までよりかは気持ちをコントロール
しやすくなるかもしれません。
あとはいかに解除して突破するか、、、
意識の力 意志の力が重要になりそうです。
3.コンフォートゾーン
3つ目はコンフォートゾーンという概念です。
“快適な領域”
居心地の良い状態や環境
ストレスや不安を感じる事なく
快適に過ごせる空間や環境のことです。
・自宅
・慣れた場所や人付き合い
・慣れた仕事を淡々とこなしている時
・いつもの道やルート
こういったものは多くの人にとって
同じく共通していますよね。
そして また、先程の心理的ホメオスタシスが
維持しようとする そのもの でもあり、
現状の環境やライフスタイル
つまり、変えたいけど変われない状態
現状維持の所の事ともいえます。
そこには何かをやろうとする時の
失敗やリスク、変化がなく安全な領域なので、
居心地は良いですが、
成長や拡がりのない限定的な所に
居続けるという事になります。
そこから出ないというのは、
メリットとして
“失敗はしなくて済む”
というのはあるかもしれませんが、
その代わり発展や拡大は望めませんね。
ですので、デメリットとしては
現状のままか、時と共に現状以下に、、、
物事によっては衰退していくかもしれません。
あくまでも厳しい見方をした場合であって、
どちらが良い悪いとかの話ではありませんし、
コンフォートゾーンだけに限ったものでも
ありませんので。
大切なのは前向きにプラスに捉えられる
事なのかなと思います。
ではコンフォートゾーンを
例えばでみていきますと、
Aさん=毎朝いつもギリギリまで寝ている
Bさん=1時間早く起きてストレッチや
軽い運動 1日のイメージをして整える
ライフスタイルが上手く良い感じに
いってるBさん
Bさんを見習いBさんの様に習慣を
変えて良くしていきたいAさん
Aさんは思う様にいっていなく、
改善しようとはしているものの、
負のループでぐるぐると。
この場合Bさんの様にその習慣に変えたり
そうなるには それはコンフォートゾーンの
外側なのですごく居心地は悪くなります。
そこには心理的ホメオスタシスが働き、
慣れた居心地の良い状態からなかなか抜け出せません。
ホメオスタシスとコンフォートゾーンは
連動しているともとれますね。
なので習慣を変えたければコンフォートゾーン
から抜け出さなくてはなりません。
それには訓練や日々のルーティンを
ちょっとだけ変えてみたりするのも
いつもとは違う領域に意識や身を
置くことで、小さい所から変化に
対して対応しやすくなっていく、
という効果が期待できる事と思います。
例えば
・まずは10分だけ早く起きてみる
・なんとなく観ているTVを減らす
・なんとなくみているSNSを減らす
・最短距離で行っている通勤ルート
を少し遠くなるけど違うルートで行く
・いつもの掃除を箇所を1つ増やす
・一日の始まりと終わりに何か意識する
こんな日常のいつも慣れ親しんだものに、
1つ増やしたり減らしたり変化をつけてみる
だけでも、小さな意識の変化が起きたり、
日々の行動が変わる事で、小さな所から
習慣が変わることに慣れてスムーズにいく。
といった様に、まずは簡単にすぐ試せますので
方法の1つとして取り入れてみるのも
良いのではと思います。
最後に
さあ今回の記事はいかがでしたでしょうか?
人って何かできない事や思い通りにいかない時、
それがなんなのかが分からないから
不安になったりモヤモヤしてしまいますよね。
そして今回の中で 一番厄介な事は、
何かやろうとしてるけどできない
↓
自分責めをして余計にコンフォートゾーンから出られない
↓
心理的ホメオスタシスが働き よりいっそう固まる
↓
思い込みや信念に できない自分が刻み込まれる
このトライアングルはそれぞれ影響しあっていて、
負のスパイラルに入ると潜在意識に
そのデータを書き込んでしまいます。
なので気をつけないといけませんが、
こういう3つのブレーキや阻害するものが、
邪魔しているのだという事を知るだけでも、
少しは軽くなる気がしませんか?
1つ目の、思い込みや信念のところは
変えるのに根気とそれ相応の
エネルギーがいりますが、
まずは他の簡単にできる所からみていくのが
良いのではないかと思います。
-小さなところからいきましょう-
-意識し続ける事と諦めない事が大切です-
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